中国の華東地域では新型鳥インフルエンザの感染が広がっており、もとより上昇力が乏しかった株式市場をさらに弱めることとなった。新型インフルエンザは上海を中心に周辺地域へ広がっており、香港・中国などの株式市場は影響を受け下落。事実上、鳥インフルエンザ問題は中国・香港の長期的経済発展に影響を与えてはいない。

上海総合指数

市場更新：中国ではちょうど最新の2013年1～3月期の国内総生産(GDP)が発表となった。市場予想では今季の成長は8％以上に達すると見ていたが、結果は予測より低い7.7％となった。加えてH7N9は引き続き中国国内で感染が拡大しており、短期内で再び上昇トレンドに乗るのは難しいとみられる。

韓国総合株価指数

市場更新：この3カ月、韓国の株式市場は日本の円安政策と北朝鮮の政治問題による深刻な影響を受けており、本年のアジア株式市場の中でもかなり不調となっている。しかし日本円は対ドルですでに100円近くまでせまってきており、日本円相場が安定化すれば、押し目買いの第一候補となるだろう。