先週の市場動向:米国利下げ観測が一段と強まり、リスク資産に追い風
先週は、米連邦準備制度(FRB)高官から“ハト派(利下げに前向き)”と受け取れる発言が相次ぎ、市場では12月に0.25%の利下げが行われる可能性が大きく織り込まれました。
これを受け、投資家のリスク選好が強まり、米ドルは主要通貨に対して軟調に推移。米国債利回りはカーブ全体で低下(ブルフラット化)し、英国でも秋の予算案発表を受けた安心感から長期金利が週末に向けて低下しました。
クレジット市場も堅調で、ハイイールド債のスプレッドは明確に縮小。米国株は感謝祭で取引時間が短かったにもかかわらず力強く反発し、金利に敏感なラッセル2000指数が上昇を主導しました。欧州のユーロストックス50、日本の日経平均も上昇し、アジア主要株式市場も韓国KOSPI、香港ハンセン指数を中心に堅調でした。インドのSENSEXは再び過去最高値を更新。一方で東南アジア(ASEAN)株は相対的にやや出遅れました。
コモディティでは、金価格が上昇基調を維持。ただし10月の史上最高値にはまだ届いていません。
日本の投資家にとっては、円高方向にやや振れやすい地合いとなった点や、グローバル株式の持ち直しがポートフォリオに追い風になる可能性がポイントといえます。











